café vivement dimanche 30周年に寄せて その1

今年の4月に開店30周年を迎えた言わずと知れた鎌倉の名店、日本のカフェ文化の先駆けと言っても過言ではない、café vivement dimanche さん。本当におめでとうございます。
僕らも通って30年、いつもやさしい笑顔のマスターに奥様、元気で親切で一生懸命のスタッフさんたちに、元気をもらっています。僕なんかよりも、もっとディープな常連さんはたくさんいるとは思うのですが、僕なりの思い出と愛(気持ち悪い?)をつづって見ようと思います。

ディモンシュ さんを知る。 ~ café vivement dimanche ~

僕らも鎌倉に越してきて4年が経ちました。もともとは神奈川の西の端っこ、小田原のさらに奥に住んでいましたが、近所にはカフェみたいなところは何にもなく(今、振り返ると喫茶店はあったけれど)、ここ数年でようやくぽつぽつオープンし始めた感じでした。
僕らはずっと美味しいお店やカフェが大好きで、よく雑誌、特に「Hanako」を買っては、それを握りしめて出かけたものでした。
表参道、下北沢、中目黒・・・そんな中、Hanakoの鎌倉特集で見つけたのが café vivement dimanche さん。記事に惹かれて、すぐに出かけたのを覚えています。
記事の写真を載せられないのが残念ですが、その号は 1995/9/28発売の No.361号。本は少しぼろっちくなりましたが、今も手元にありますよ。ディモンシュの紹介コラムには「この春オープンの愛くるしいカフェ、鎌倉に久しぶりにいい店が誕生した。」と書かれています。写真にはゴーフルにバナナののったスイーツと、なんとコーヒーでは無くて紅茶の写真が載っていました。いや~懐かしいですね。そのページの見開きにはミルクホールさんや井上蒲鉾店さん、豊島屋、玉子焼きのおざわさんなども一緒に掲載されていました。どれも歴史のあるお店ばかりですね。

その頃はまだ134号線もあまり整備されていなくて鎌倉まで渋滞、また渋滞、自宅から2時間、ひどい時には3時間かけて鎌倉に通っていました。西湘バイパスの降り口から湘南大橋(その頃はずーっと一車線でした)まで渋滞、柳島からその先も鎌倉までずーっとただひたすら渋滞。カセットテープの音楽をなんども擦り切れる程、繰り返し聞きながらドライブしていました。

ディモンシュ さんの一番古い写真を掘り起こす

はい、僕のPCのHDDに眠る最も古いディモンシュさんの写真がこちら。撮影日時は 2001/2/17(土)、11:28、今から23年も前。土曜日の開店直後のはずなのにそんなに混んでいませんね。むしろお客さまは一組、二組。
店名からわかる様に当初はフランスのエスプリ漂う素敵な雰囲気。看板(おそらく初代?)もグラスも、ベトナムコーヒーも、フランスの空気を醸し出していました。今ではすっかりブラジルですが(笑)。もちろん今も大好きですよ。
お店に入るとまずは groovisions のお姉さんがお出迎え。

横向きの写真を3枚。エントランスの雰囲気、当時は手すりがありません。そして待合の椅子はベンチではなく、カラフルなチェアですね。当時の展示のポスターと入ってすぐにあった物販のテーブルです。今も昔もマスターこだわりの本やグッズが販売されていたと思います。

そしてその時頂いたお料理とデザートです。相変わらずおいしすぎるオムライスはもうこのころから。お隣はハヤシライスでしょうか。こちらもおいしそう。ちゃんと今と同じくミニサラダが付いていますね。
お水のグラスはおしゃれな女性が描かれたフランス感あふれるお店オリジナルのグラスです。すごくかっこいい。販売されてたのかな~買えばよかった。お隣には今も変わらずテーブルを飾るお花が。お店のこだわりですね。
そしてドリンクの量からみてエスプレッソですかね~ミルクが小さなグラスでついています。そしてデザートはアップルパイ?こちらも美味しそうですね。
今から23年前、僕も30歳ちょい。まだまだお金もないころでしたが、時々訪れる鎌倉の大好きなcafé dimancheさんで美味しいものを食べて、美味しいコーヒーを飲んで、新たな世界に触れる、そんな大事な時間でした。

2001年は僕が初めてデジタルカメラを買った年です。それまではいわゆるフィルムカメラ。今の様に気軽にパシパシ写真を撮る感じではなく、あくまでも人物や風景写真が中心で、ましてやお店の食事を撮るような風潮はあまり無かったように思います。もしかしたら古いネガを見直せばディモンシュさんの写真があるかも知れませんね。

カフェブーム なのかしら?

その頃(2000年~)はいわゆるカフェブームと言われていた時代だったと思います。本屋にいけばカフェの本がたくさんあったし、Hanakoなどの情報誌もカフェの特集が目白押し。我が家にもその頃の本がたくさんありますよ。中でも大事にしているのが2000年にアスペクトから発行された「カフェの話」。マスターのインタビューも載っていますよ。久しぶりに読み返してみましたら、マスター、相模原の出身でしたっけ。お母様と始めたんでしたっけ?、え、ディモンシュ2号店?みたいな話を見返して、また一層感心しましたし、ディモンシュが好きになりました。
そしてディモンシュは掲載されていませんが川口葉子(サマンサさん)さんの「東京カフェマニア」です。Webサイトで色んなものを紹介し始めた第一人者ではないでしょうか。そのWebサイトでのカフェの話をまとめた本が「東京カフェマニア」です。こちらは2001年の発売。こういった本を情報源にいろいろカフェや喫茶店を巡っていました。

ディモンシュと同時期に人気を博したカフェの中で、僕のPCに残る写真を何軒かご紹介。

下北沢

まずは今も昔もカフェの街、下北沢です。

cafe ordinaire ・・・ 下北沢のちょっと外れにあったカフェ。おしゃれな外観と内装。テーブルにはお花が飾られていたり、くつろげる雰囲気でした。食事の記憶はほとんどないですが、オムライスやクロックムッシュが美味しそうですね。残念ながら今はもうありません。

CICOUTE CAFE ・・・ こちらも下北沢のはずれ、小田急線の線路近くにあったお店です。今は再開発され跡も形もありません。ひっそりと建つ古い建物を再利用していて、机や椅子も年代物。きっと自分たちで塗装したと思われる味のある家具類がとっても素敵でした。
少し薄暗い店内、メニューはマフィンとデザート、ドリンク類。ふかふかのマフィンにハムやチーズをサンドしたものとたっぷりのニース風サラダが名物でした。
今、CICOUTE CAFEの流れは横浜のCAFE DE LENTOに引き継がれて同じ味を楽しむことが出来ますよ。ニース風サラダ、ぜひ食べてみてください。お薦めです。

ONSA ・・・ こちらは下北沢の中心街の路地、ビルの2階にありました。その当時では珍しいレコードショップ併設のお店でした。古いものを活かした家具類と手作り感のある店内、アジアンフードが中心だったでしょうか。席数が少なくいつもいっぱいでなかなか入れなった記憶があります。
食べ物が届く間、気取ってレコードを物色するのが大好きでした。こちらも残念ですが閉店してしまいました。

中目黒

今も東京のおしゃれタウンの代名詞、中目黒。23年前にそのカフェはありました。

organic cafe ・・・ 中目黒駅から歩いて数分のところにあったオーガニックカフェ。すごい人気だったと記憶しています。オリジナルキャラクターやマッチ、マグカップなどお店のグッズがたくさんありました。マッチは今でも大切に持っていますよ。
どのフードにもたくさんの野菜が。健康に気を使ったカフェの走りかも知れませんね。こちらも残念ながら閉店してしまいました。

ディモンシュさん30周年に寄せて、その1、いかがだったでしょうか?ディモンシュの思い出はまだまだたくさんあるので、その2、その3と記事を書いて行こうと思います。では、また。
ここまで書いたらディモンシュのコーヒーが飲みたくなった・・・今から行ってこよう。

kamakura-bochibochi

・鎌倉暮らし3年、大好きな鎌倉で日々を過ごしています。
・昭和生まれ身を粉にして生きてきたモーレツサラリーマンでしたが、体調を崩し、ふと我に返る。自分の好きなことを中心に生きようと決意。
・鎌倉、家族、友人、自分自身、音楽と本、好きなものを大切にする人生を。
・大変な時期を乗り越えて頑張る飲食店の皆さん、音楽関係の皆さんに心からの感謝と敬意をこめて。
・どうぞよろしくお願いいたします!

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