さて、本日より始まりました「音楽 心にしみる通信」、鎌倉とは特に関連しないことも多々ありますが、僕が大好きな音楽を聴いたり、見たり、ライブで感じたことなどを少しでもお伝えできればと思います。ちょこっとでも共有できたらうれしいですね。音楽は大好きですが残念ながら楽器の演奏はできません。中学生の頃、指が痛くてギターをあきらめ、ベースもドラムもリズム感が悪いので無理でした・・・だけど音楽は大好き、たくさん聴いて、たくさんのライブに行くことが生きがいの一つです。ライブレポートなどとともに、そのうちに懐かしい音楽や、レコード、カセットテープなどもご紹介できればと思います。
その第一回は、6/22(木)、渋谷のNHKホールでありました、カネコアヤノさんのホールツアーについてお届けいたします!
カネコアヤノ タオルケットは穏やかな ホールツアー
2023/1に発売されたニューアルバム、「タオルケットは穏やかな」をツアータイトルに冠したライブ、岩手を皮切りに全国を回るホールツアーとなっています。ホールツアーの前にもZeppなどでのライブハウスツアーも開催されていて、僕は2/16 Zepp Yokohamaにも行くことが出来ました。その前には1/18に日本武道館でも開催され、幸運にもそちらも参加することが出来ました。
実はカネコアヤノさんとの出会いはそんなに古くなくて、ずっと気になっていながらもじっくり聴くタイミングがなく、よく聴くようになったのは2021年初旬のころだと思います。古くからのファンの皆さんからすると浅い歴史ですみません。YouTubeできのこ帝国や羊文学を見ていると、よく一緒に出てきて、なにげなくポチっとしてみたのが始まりだったと思います。その時に見たのが「とがる」の弾き語り映像。なんだ、この人は!ってなりました。それから「閃きは彼方」「光の方へ」「グレープフルーツ」など夜明けまで見続け、ぼんやりと日が昇ってきました。なぜここまで触れてこなかったのか激しく後悔した記憶があります。そしてさらに心を鷲掴みにされたのが、2022/3に新宿南口であった「NOWAR 0305」でした。ギター一本、かき鳴らしながら全力で歌うカネコアヤノさん、歌い終わってぶっきらぼうに去っていく彼女に心が震えました。それからたくさんの曲を聴き、ライブに参加させてもらってすごく意味のある幸せな時間を過ごした気がします。ありがとうございます。さて、僕の思い出はこれくらいにして、ライブのお話です。
しっとりと雨の降る中、渋谷のNHKホールに向かいます。かの有名な建築物、国立代々木競技場を右に見ながら進むとホールの入り口にツアータイトルの表示がありました。今日はNHKホールの2日目です。17:20くらい、たくさんの方がホールに入っていきます。座席は幸運にも1Fの割と前のほうでした。NHKホールは適度に傾斜があり、とても見やすいホールですね。
徐々にお客さんで座席が埋まっていきますが、カネコアヤノさんのライブではみなワクワクというよりはドキドキしている感じが強いかも知れません。今日はどんなライブになるのか、これから彼女の歌声、バンドの演奏を浴びるドキドキなのだろうと思います。僕もなんか高揚しています。ちらちら時計を見ながら、観客席の埋まり具合をみながら、開演を待ちます。うードキドキする。
そういえばお客さんは色んな年齢層の方がいますね。若い女性、男性それぞれのお一人さん、カップル、僕のようなおじさんも結構います。幅広い年齢層の方たちがいらっしゃいます。
開演前のバンドセットを一枚。もうすぐそこにカネコアヤノさんが来るのかと思ったら、ドキドキが倍増です。
18:00、照明がスーっと落ちてバンドの4名が出てきました。万雷の拍手の中、楽器を手にする4人。ギター、ベースがうなりだしてドラムがリズムを刻みだしました。一曲目は「タオルケットは穏やかに」です。一曲目から全力のセットリストでした。すでに立ち上がっているお客さんも大勢、音楽は自由に思い思いに楽しむものです。途中、ちょこっと機材トラブルの合間に、まさかのMC、皆、沸きましたね。
一曲一曲、かみしめるように歌うカネコアヤノさん。体全体でギターを鳴らし、全力で歌い続けるアヤノさん。激しくうなりながら、共鳴しあいながら4人の音が重なります。
歌声が降り注ぎ、はげしく響きます。
詩や言葉が突き刺さり、心に沁みます。
全身全霊です、息をのみます。
MCはありません、全力ですから。
アンコールもありません、きっと力尽きるから。
残り3曲、泣きそうになりました。ほとんどの人が「わたしたちへ」で立ち上がり、歓声をあげ、すごい拍手で終わりました。さいごに手を振るカネコアヤノさん、ようやく見せる笑顔が素敵でした。僕よりもだいぶ年下の彼女ですが、こんなにも心を鷲掴みされることがあるでしょうか。年齢とか関係ないですね、人を感動させるって言うのは。
本当に心から感動しました。しばらく放心の後、席を立ちました。終演の寂しさです。
規制退場はありません、規制なんて元からないんです。
音楽は自由、カネコアヤノさんのように自分の思う音楽を作り続ける、
大好きな音楽を選んで聴き続ける、音楽は自由です。
皆さん、思い思いに感想などを話しながら、高揚した顔で会場を後にしていました。
幸せな時間でした。ありがとう、カネコアヤノさん、観客のみなさん。
そして奇跡の ” 群れたち ”
翌々日、所要があって下北沢に行きましたが、ふらっと入った JET SET TOKYOでカネコアヤノさんのまぼろしのCD 「群れたち」を発見、心臓バクバクさせながら購入しました。このCDは2017年にレコードのみで発売されたものをCD化したもののようで、一部のショップやライブ会場でのみ発売されていて、大手CDショップなどでは流通していないもののようです。僕もずっと探していたのですが、何気なく入ったお店で見つけられるなんて、奇跡です。ライブで浴びた音たちのおかげだと、思う今日この頃です。
ゆっくり、じっくり聞こうかな、と思います。
皆さん、ありがとうございました。ではまた、
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