神様がいるのか、いないのか僕にはわかりませんが、もしいるとしたら、今日このライブのチケットが取れたことを心から感謝したいと思います。7/17(月)祝日、カネコアヤノさんのワンマンショーが日比谷野外音楽堂で開催、心を鷲掴みにされる圧倒的なライブでした。この感動、感覚を僕の拙い文章力で伝えきれるのか分かりませんが、なんとか書き綴ってみたいと思います。
カネコアヤノ野音ワンマンショー 2023
NEWアルバム「タオルケットは穏やかな」をリリースした後のツアーが一段落したこの7月。いったん、アルバムリリースを置いておいて、この日の野音ワンマンショーは開催されました。昨年も予定された野音でのライブ、その時はコロナの影響で急遽中止になってしまい、野音はアヤノさんにとっても一年越しの念願かなったライブだったのではと思います。観客の皆さんもなにかドキドキしていて、今日は格別良いライブになる予感がします。
日比谷公園を通って、野音に向かう人々、お一人の方もいますし、カップルの方も。僕の年齢に近いおじさんも多いのが特徴です。皆、アヤノさんにやられてます。入場ゲートにつくと、すでに入場が始まっています。きょうは立見席も出ている様です。
チケットを確認してもらって進むと、今日の公演のシンプルすぎるポスター、それとツアーのポスターが貼ってありました。皆さん、写真を撮っていました。僕も一枚ずつ。
天気は暑すぎるくらいの快晴、野音のステージ越しに雲一つない青空が見えます。周りの木々からは止むことのない蝉の声。木の葉が風に揺れます。野音にはそれこそ、もう何十回と来ていますが、このライブの始まる前の、まだ日があるうちの多幸感、浮遊感がたまりません。17:30、客席はすでに6~7割埋まっています。今日は出足が早い気がします。流れる音楽を楽しみながら、皆さん思い思いに、お酒を飲みながら、お菓子を食べながら、おしゃべりをしながらその時を待っています。
開演と終演
そして18:00を少し過ぎたところで音楽がフェードアウト、照明が灯り4人が出てきました。その時点で観客席のボルテージが一気に上がり、皆さん立ち上がりました!すごい早くも!僕たちもたまらず立ち上がりました。ギターがなり始めます、独特のイントロから一曲目はなんと「光の方へ」です。ライブでは久しぶりに聞きました。なんかアヤノさんも幸せそうに見えます。一曲終わっただけで大歓声、そして次は最近のライブの定番、「タオルケットは穏やかに」、ここからバンドとして音がうなり始めました。いろいろなことがあったカネコアヤノバンド、時間がたって、ライブを重ねどんどん溶け合った来たように思います。
そして「愛のままを」です。大好きなイントロと始まりの歌詞、もう大歓声。僕は涙がにじみます、なんでだろう。そして名曲がどんどん溢れます。すごいセットリスト、「爛漫」では”わかってたまるか!”で、もう限界です。恥ずかしくもなく涙をぬぐうおじさん。今日は祝日、だから「祝日」を。「エメラルド」も「車窓より」も素晴らしかった。
「抱擁」から徐々にまた熱気が上がっていきます。バンドでのハーモニーが素敵だった・・・そして「気分」の後、なんと照明が一斉に灯って「アーケード」!イントロでみんなもうやられました、ぼくも両手をあげて歓声を飛ばしました。最高すぎる、最高すぎるよ、アヤノさん。途中、みんなで大合唱、涙、大溢れです。”誰かの言うこと聞きたくない!”ですよ。”ない!”がひと際大きかったですよ、アヤノさん。この後、ちょっとだけ珍しくMC、みんな笑顔になりました。そして分かってるんですけど、ここからエンディングに向かっていきます。悲しいけど仕方がない、終わりは必ず来るのですから。「こんな日に限って」、最近の最後の曲「わたしたちへ」でバンド全体が大爆発して、何度も何度もメンバーで顔を見合わせて、音が鳴りやみました。カネコアヤノさんもふらふら、最後、ご挨拶して終わりました。やり切ったアヤノさん、アンコールはありません、全力ですからね。力尽きますから。ですが、誰もみな満足しています。
こんなライブに出会えた幸運にやっぱり神様に感謝したい。神様、ありがとうございます。たくさんライブに行きましたが、この歳にして最高のライブに遭遇したと思いました。年甲斐もなく涙を流し、大合唱し、腕を振り上げた今日。なんか一生懸命生きてきた甲斐があった気がします。ありがとうアヤノさん、ずっと長く長く音楽を続けてほしい。いろいろあると思うけど。
スタッフの皆さんも、ありがとうございました。またきっとライブに行きます。では、また。
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