8/27(日)、まだまだ暑い8月最後の日曜日。4人組インストジャムバンド、SPECIAL OTHERSのライブが日比谷野外大音楽堂でありました。大好きなスペアザのライブは2022/8以来、1年ぶり。蝉しぐれ降り注ぐ、緑に囲まれた野音、満員の客席、予報に反して真っ青な空。夕暮れ前、4人が登場、ライブが始まります。
SPECIAL OTHERSとの出会い
出会いの前にまずはスペアザとは?と言うことですが、もちろん僕よりも詳しい人はたくさんいるし、付き合いの長い人もたくさんいるので、ちょっとおこがましいのですが、あまり知らない人のためにちょっとだけ。SPECIAL OTHERS(スペシャルアザース)=スペアザは神奈川県の高校の同級生4人で結成されたインストジャムバンドです。ロック、J-POPなど隆盛の時代に、歌詞の無い(一部ありますけど)、楽器だけで曲を構成し、しかも8分とか9分とか長い曲が平気であるんです。4人で紡ぐグルーブはもう最高なんですが、そんな音楽を目指す人が4人、同じ高校の同じ学年にいたってもう奇跡じゃないですか。バンドの結成って少し奇跡的なことはありますが、スペアザは特に奇跡だと思います。売れない時期ももちろんあって、それでもこのジャンルの音楽をやり続けるって凄いことだと思いました。そして徐々に知られていって、そしてこのジャンルの音楽を聴く人がまだたくさんいて、大きなライブ会場もいっぱいになる、感動しますね。もし聴いたことがないない方がいたら、YouTubeなどでたくさん見られますので、まずは見てみてください。特におすすめは
・PB (ライブでも必須、爆発する一曲)
・Laurentech (ライブで聴けたら最高、全身しびれる一曲)
・Good Morning (ライブで最も心地よい一曲)
・Uncle John (野音で聴くには最高の一曲、夕暮れにぴったり)
・Surdo (ゆったりとしたイントロ、ゆれる一曲)、あとはBEN、AIMS、STAY、といろいろありますので、気が向いたらぜひ。
さて、やっと出会いについてですが、記憶を掘り起こすと、それは2007年ごろ、神奈川県民が大好きなTVKの音楽番組、ミュートマジャパンにたまたま出ていたスペアザを、たまたま見たのが初めてでした。その時、演奏したのがLaurentech!もうびっくり、しびれました。歌詞(ちょっとあるけど)も無い、インストだけで9分越え、そしてほんとに楽曲がすごく良くて、ずっと見続けました。はっと思って、ビデオの録画ボタンを押したのを覚えています。それから演奏の後のとぼけたインタビューを見ながら、バンド名と曲名をメモって、次の日、タワーレコードに行ったのを覚えています。その時、手に取ったアルバムが「QUEST」と「Good Morning」「BEN」「Uncle John」です。アルバムのアートワークもすごく良いなと思いました。その頃、まだスマホはもってなかったと思うのですが、一生懸命、携帯電話にダウンロードして聞いたのではと思います。いや、もうずっとヘビーローテーションでした。
それからたくさんのアルバムが発表され、ベスト盤やワースト盤(ワースト盤って聞いたことあります?一生懸命作ったけど、ライブで反応がいまいちの曲達らしいです(笑))、アコースティック盤など、どれも大好きな曲達ばかりです。アコースティックはSPECIAL OTHERS ACOUSTIC=SOA名義で出ていますよ。そしてライブは、と言えば記録に残っている中でもっとも古いのが2010/7/4の今は無き横浜BLITZでした。その時のセットリストが今のiphoneに残っています。その年の11/28 Zepp Tokyo、そして2011/6、日比谷野外大音楽堂でのライブにはじめて参加することができました。野音にぴったりすぎるスペアザの楽曲、高揚感、あふれる多幸感、素晴らしい演奏がずっと心に残っています。徐々に日が暮れていく野音、風や流れる雲、それらと相まって心地よすぎる彼らの音楽、こんな幸せは無いな、って感じました。それから彼らの野音ライブは絶対に行くようにしています。幸運にもチケットが取れたのは今回が8回目になります。神様に感謝!ありがたい!
そして2013/6に開催された「SPE SUMMIT 2013~日本武道館」はここまでの彼らの集大成、代表曲からアコースティックまで、最後はBENでしたが、徐々にフェードアウトしていく音がなんとも寂しくなった思い出があります。その時のライブ盤が発売されていますが、今聞いても最高です。そんな思い出に浸りながら訪れた日比谷野外大音楽堂、まもなく幸せな時間が始まります!
SPECIAL OTHERS TOUR 2023 日比谷野外大音楽堂!
その日はわくわくしながら、朝早く目ざめ、天気を確認。なんか当初の予報とは異なり、晴れそう。神様、ありがとう。ここまでスペアザの野音に何度も行きましたが、実は一回も雨だったことはありません。彼らはきっと晴れ男です。お昼を食べて、一路日比谷へ。霞が関駅から歩きますが、ところどころに「SPE」と書いたTシャツを着た人々が。皆、行先はおんなじ。
会場に着いたのは16:30ごろ、既に開場、観客の皆さん続々集結中でした。まだ暑いですが、時折涼しい風がさーっと吹きます。蝉時雨も聞こえますが、何か最後の力を振り絞ってる様な少しの寂しさ。でも空は青く、高いです。野音のステージの屋根の上に、青空。最高のシチュエーションです。皆さん、幸せそう、多幸感に包まれ思い思いに、ビールやジュースを飲んで、その時を待ちます。もうほろ酔いの人も。良い感じです。
そして17:00、なんと時間ぴったりに始まりました。万雷の拍手のなか、4人が登場です。軽く(?)、いやかなりガッつりセッションがあって、いよいよオープニング曲、「Feel So Good」ですね。最近、発表された新曲、軽快なイントロから始まります。まだみんなのんびりムード、降り注ぐ音を楽しんでいます。そして「Falcon」、前半はもうすぐ発売のNewAlbumから(事前に配信済、YouTubeでも見られますよ)ですね。3曲目の「Blue Light」で一気にわーっとなります。盛り上がりました。こうして新曲を中心にライブが続きます。皆、思い思いに楽しんでいます。お酒も今日は大丈夫。ビールが美味しそうです。少し休憩をはさんで2ndSETは幸せなイントロで始まる「Fanfare」、そしてここからです。一気にきました「Good Morning」!!曲間セッションのあと始まった、おなじみの曲、みんな一気に立ち上がり大歓声です。僕らもわーっとなって立ち上がりました。もう幸せ、大きく手を振って大合唱~。曲が終わるのがとっても寂しい。そしてそして、次はなんと「THE IDOL」です!皆、大歓声、踊りながら思い思いに楽しみます。なんかつらい事とかどっか行ってしまう。中盤から終わりにかけて盛り上がり、いったん落ち着いてから一気に大爆発する楽曲、楽しくて仕方がない。なんか涙も出てくる。大歓声で終わります。そして「Bed of the Moon」、ゆったりした落ち着いた曲、皆、音に合わせゆったり体を揺らします。これが最後の曲でした。スペアザの楽曲は1曲が長いのでどうしても曲数が少なくなりますが、でも1曲がとっても濃密で、特にライブならではの一体感がすごいので大満足です。ここまでもう汗びっしょり、ゆっくり座って、アンコールを待ちます。野音もすっかり暮れました。
鳴りやまぬアンコールの中、いよいよ4人が登場です。MCが入ります。今日の感謝、野音が改修工事に入るので最後になる?とかしゃべっているときに、ヤギさんが次の曲のチューニングで音をティーンと鳴らしました。すると皆、ワーッと大歓声。そうあの曲のイントロです。慌てたヤギさん「いや次の曲とは関係ない」みたいなことを言いましたが、ダメです。みんなもうわかってます。メンバーも「ヤギ~」みたいな感じで「もうやろうか!」みたいな感じになりました。
そう最後は「Laurentech」です。ライブでは久しぶり。イントロ始まると、皆、やっぱり~って感じで大歓声。もうすごい盛り上がり、熱狂です。10分近い楽曲でなんども何度もビッグウェーブが押し寄せます。そしてLaurentechの大合唱!音と照明と声と一つになって熱狂を呼びます。この曲は6分を過ぎたあたりからさらなるピークが来ます。手を振り上げて、飛び跳ねて、一体になりました。徐々にスローになって、ずっと続いて欲しいのに終わります。あー終わりました。メンバーが挨拶をして、手を振って記念撮影をして、又吉君のいつもの挨拶があって、本当に終わりました。寂しいけど、最高だった。この光景はなかなか忘れない、きっともっと年をとっても思い出す。妻も放心、終わってニコニコ。大興奮の圧巻のライブでした。
帰りながら思います。後何回、野音のライブにいけるでしょうか。改修されたらどうなるんだろう。このままあり続けて欲しいな。こんな気持ちのいいライブ会場はなかなかありません。またきっと行けることを、スペアザのみんなが元気に、良い曲をたくさん作れるようにと、お祈りしよう。
そうだ、10/25に9枚目のアルバムが出ますよ。これも楽しみ。まずは又吉君が最後に言った様に「家に帰りつくまでがライブだから」ということなので、元気に帰ろう。皆さん、ありがとうございました。
そうだ、最後にこんなの見ました。すごい車列、24時間テレビのマラソンのようです。誰、走ってるの?では、また。
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