あっと言う間に3月になりましたね。僕の今年最初のライブは2/29(木)、神奈川県立音楽堂で開催されたカネコアヤノさんの弾き語りライブになりました。このライブは電気的な音源を一切使わず、生の音、生の声のみ。アヤノさんの声、ギターの音が心に響く、渾身のライブとなりました。
※セットリストについてはSNS上の情報を参考にさせて頂きました。ありがとうございました。
雨が降りそうな 神奈川県立音楽堂
その日の夕方、18:30。今にも雨が降りそうな横浜。桜木町から歩いて神奈川県立音楽堂に向かいます。音楽堂までは結構な坂道。ふーふー言いながら坂を登ります。
神奈川県立音楽堂は築70年になる日本最古の音楽専用ホールとの事です。立派で威厳のある外観もさることながら、ホールの中は木が全面に使われており、その美しさに見とれました。
頂いたペーパーによると壁や天井、舞台の音響板などホール全体が音を発しているような、特徴的な音響効果がある様です。
そんな音楽堂で開かれるカネコアヤノさんの弾き語り。中央のステージには既に椅子と机、ギターが置かれていましたが、本当にこれだけ?というシンプルさ。これから始まるであろうライブに心が躍りました。
カネコアヤノ 弾き語りライブは始まる
開演予定時刻の19:30が近づいてきました。するとどうでしょう、いつもライブ前にはざわざわとしている客席が水を打ったようにシーンと静まり返りました。おしゃべりをされている方もほとんどいない。すごい静寂が訪れました。
皆、このライブの特性である生の音、生の声を聴くことをすごく楽しみにされている感じが伝わって来ました。
そして19:30少し過ぎ、会場がすーっと暗くなり、ステージのセットにスポットが当たりました。
そして今日は真っ白のワンピースを着たカネコアヤノさんが登場しました。
すごい拍手、さすがの県立音楽堂、拍手自体がすごく響きます。心地よい響き。
チューニングをするアヤノさん、今日はちょっと遠い席で表情はくっきりとは見えませんが、これから始まる演奏にワクワクしています。そして最初の一曲は
「わたしたちへ」です。響き渡るギター、アヤノさんの声。すごい!マイクも何も使っていないのに声が会場に響きます。実は始まるまでちょっと心配してました。マイクなど使わないで大丈夫なんだろうか?って。でもそれは杞憂に終わりました。すごい!アヤノさんの声量、そしてホールの響き、まっすぐに響きます。歌声と歌詞が心にしっかり届きます。
そして「セゾン」です。今、鎌倉の街でもミモザがいたるところで満開です。春も近い、毛布をしまう。
「朝になって夢からさめて」と続きます。伸びやかなアヤノさんの声。弾き語りで聴くのがとってもいい曲、誰に何を言われようと歌っていこう、そういう思い。
「栄えた街の」ファルセットが素敵です。
「車窓より」ではしっとりと。チョコレート苦いってところが大好きです。曲間でチューニングしてるアヤノさんも素敵です。
そして「やさしい生活」、幻の名盤「群れたち」に収録されている一曲です。ギターのイントロでやられます。心にぐっとくる歌詞ですね。猫が飼いたい。MVもかわいくて素敵ですよ。
「エメラルド」朝はエメラルド~焼き肉が食べたくなる。
そして激しいギターのストローク「タオルケットは穏やかな」です。最近の名曲、ライブでの定番です。伸びやかで響くアヤノさんの声が会場いっぱいに。
次は「明け方」です。不安なまま朝を迎えてしまった、ギターを弾くしかないんだ、きっとアヤノさんの決意。
「週明け」は久しぶりに聴いた懐かしい曲。ほんのりした。
そしてそしてイントロでぐっときてしまう名曲「閃きは彼方」です。静かに始まり、アヤノさんの声が徐々に響き、会場と心に共鳴します。皆さん固唾をのんで、身じろぎもせず。
はー次はなんと「グレープフルーツ」、名曲連発。アヤノさんもちょっと気持ちよさそうに歌ってる気がします。白いワンピースからぴょこっとはだしの足が出てきて、かわいかった。終わってすごい拍手。拍手、響くな~。
「祝日」も名曲。不安な気持ちを歌いながらも出来ないことも頑張るっていう気持ち。
そして「燦々」へと続きます。自ら選んだ人と友達になって、屋根の色は自分で決めるって良い歌詞。
そしてここでアヤノさんから最後の曲は新曲って一言。大きな拍手、新曲ワクワクします。
「新曲」はなんだか明るい曲の様な、発表されるのが楽しみです。
終わって大きな大きな拍手、アヤノさんからお礼の時は拍手がやんで、また大きな拍手。
はだしでペタペタ帰っていくアヤノさん。すごかった。小さな体であんなすごい演奏と歌がうたえるなんて。最後に手を振って。
ありがとうアヤノさん。すごいライブが見られた。ずっと記憶に残るよ。
全力で歌い切ったアヤノさん、アンコールはありませんでしたが、大満足。良い気持ちで帰路につきました。
外はすっかり雨、それぞれに感想を語りながら帰る皆さん。やっぱり感激している人が多かった。
またきっと。ありがとう、アヤノさん。さ、鎌倉に帰ろう。
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