音楽 心にしみる通信 イノトモ25周年記念ライブ

吉祥寺で美味しいものを食べたり、いろんなお店を巡った後は、同郷で同年代、大好きなミュージシャン、イノトモさんの25周年記念ライブにスターパインズカフェさんに伺いました。イノトモさんとずっと親交のあるサニーデイの曽我部恵一さん、くるりの岸田繁さんとの3マンライブです。もう楽しみすぎます。

イノトモさん、おめでとう25周年

イノトモさんがこのコーナーに登場するのは2度目、一度目は下北沢「lete」さんでのワンマンライブの模様をお伝えしたものでした。その時も書きましたが、出会いは2001年、偶然手にしたCDでした。それから22年、イノトモさんのデビューからは25年になるそうです。実は同郷、ずっと応援していました。そのイノトモさんの記念ライブは、なんとサニーデイサービスの曽我部さん、くるりの岸田さんを招いた3マン弾き語りライブ、告知を見た時にはほんとうれしくて、発売日に即予約しましたよ。あの二人の弾き語りも聴けるの?なんと贅沢なって言う感じです。整理券番号はA-101と102、なかなかいい番号です。

17:30、OPENして順番に番号が呼ばれます。1番とか2番の人ってすごい、どういう風に予約してるんだろうな。いつも早めにとる様にしてますが、そんな番号になったことがありません。この前の羊文学ではB-144とかでしたし。すごいな~気合いが違うんだろうな、と思いました。順番にどんどん入っていきますが、ようやく呼ばれて、スマホの画面を見せて中に入ると、階段を降りたところでもう一度画面を見せてドリンク代をお支払い。今回は700円/人でしたよ。そのまま一階におりたところでドリンクに替えて、着席しました。今回は着席制、すでにあらかた埋まっていましたが、中段の左側が続けて開いていたので、そこに座らせて頂きました。よく見える、なかなかいい席でした。三人のマイクスタンド、ギターがすでにスタンバイ。今回の3マン、曽我部さん、岸田さんそれぞれに熱烈なファンがいて、なじみの方などを見つけては楽しそうにお話をされていました。一番前の席に座っている人(2番の人、すごい)とか、交流も広くて、いろんな方とお話をしていてほんとすごいと思いました。人見知りの僕にはまねできない、とってもうらやましいですね。みんなワクワクしているのが分かりますね。ドリンクを頂きながら待ちます。

ライブは始まる スターパインズカフェ

18:10ごろ、すっと会場BGMが小さくなって、にこにこ顔のイノトモさん登場、大きな拍手に包まれました。素敵な黄色のワンピースです。ピーン、ピーンとチューニングしながらふわふわとお話をされます。まずはイノトモさんの弾き語り、その後、岸田さん、曽我部さん、それぞれ出てくる様です。
さてここからのセットリストですが、自分で覚えている部分と岸田さん、曽我部さんのパート、セッションパートなど、Twitterなどに皆さんがあげてくれているのを参考に、記憶をたどりつつ繋げてみました。合ってるといいな。
優しい雰囲気の中、ライブが始まりましたよ、まずは今日の主役、イノトモさんのソロからです。
最初の一曲は、イノトモさんのデビュー曲「溶けてゆく午後」、しっとりとした優しい歌声で始まります。この曲は1998年、日本クラウンからの発売、もう25年も前なんですね。最近発売になった歌詞集にその頃のイノトモさんの写真が載っていて、曽我部さんがページ数まで指定して(P83)しゃべってましたが「昔はちょっと尖ってた」というエピソード、そして細眉も時代を感じます(笑)。しっとりと終わり、その後は、ずっと歌い続ける名曲「愛のコロッケ」で、わっと盛り上がります。良い曲、そして僕が初めて手にしたCD「やさしい手」から「冬の匂い」、明るくかわいい歌い出しで、冬になると聴きたくなる名曲です。
さて、ここからくるりの岸田さん、登場です。大歓声、くるりファンの方がたくさんいて、ツアーTシャツなどしっかり着こんで準備万端、なんかかっこいいなあ、大好き感があふれています。あこがれる。曽我部さんの家に遊びにいったら、イノトモさんがいて、パスタを作ってくれたっていう全ての登場人物の記憶があいまいなお話など、後で答え合わせをする話をしてから、アルバム「夜明けの星」から「遠くまで」を二人で。もともとのアルバム収録時から岸田さんがコーラスで入っていて、素晴らしいハーモニーを聞かせてくれています。本当に心に残る名曲。吉祥寺の交差点の景色の歌だということが今日、分かりました。こうして初めて岸田さんと一緒に歌っているの聴いて、本当に感動しました。しびれたな~。それからくるりの楽曲、しっとりした歌い出し「男の子と女の子」、ぐっとくるな~。そして「BIRTHDAY」は軽快な歌い出し、二人のハーモニーが素晴らしい。あ、この曲ももともとイノトモさんがコーラスで参加していたと思います。名曲、終わって喝采、ここでイノトモさんはいったん、引っ込みます。
ひとりで残った岸田さんがなんか恥ずかしそうなのが印象的です。今日なにをやるかはあんまり考えてなかったらしく、場所にちなんだ曲をやろうかなとか言いながら始まりました。が、なんといきなり「鹿児島おはら節」でした、びっくりしたけど、やっぱりすごい歌唱力、引き込まれました。そして「ソングライン」ああ良い曲だなあ、染みるよ。「デルタ」はしっとりとした名曲、鴨川デルタのことかな、なんてずっと思ってましたが、どうなんでしょうか。そして「言葉はさんかくこころは四角」では印象的な歌詞が心に残ります。あーそれにしても岸田さんがすぐそこで歌ってる、すごいな、これ。ギター一本、ものすごい。「さよならアメリカ」「ブレーメン」はオーケストラともやったりする壮大な曲、泣きそうになるな。今日は涙腺がゆるめ。そして「宿はなし」優しい曲、印象的なフレーズ、わーっと大きな拍手。これで岸田さんのソロは終わりです。なんかほっとした表情の岸田さん。曽我部さんにバトンタッチです。

万雷の拍手、曽我部さんの登場です。そういえばライブの前に、会場に向かって歩いていると、たぶん、たぶんですが、曽我部さんとすれ違いました。あれっと思って三度見しましたが、たぶん曽我部さんですよね!そんな曽我部さん、初めにイノトモさんが「いい女だね~」って言う話をしてました(笑)。そして例の詩集の写真の話。とがってたイノトモさん。つかみはOKですね。そして最初は「海までの道をきみと歩いている」優しい歌い出し、いい歌詞、そしてまた今日光がさす・・・。「Wild Grass Picture」は穏やかな曲、そしてギターの演奏がすごい「さよなら!街の恋人たち」、かき鳴らしながら歌います。あーすごい。「ボサノバ」ではブラジルのサウダージ、郷愁感、しんみり。「夏の世の夢」もすごい、すごすぎる。あふれる歌詞が迫ってきます。もうみんな、じっと見つめるだけ、体をゆらしながら。心に沁みる。どうしようもないことをどうにかしようかと思った、ってすごい詩。「真珠」「魔法のバスにに乗って」ではリズミカルに、少し楽しそうに歌ってくれました。これで曽我部さんのソロパートは終わり。ここまでもう2時間越えてる?すごい楽しい時間、たまりませんね。
満面の笑みでイノトモさん登場!ふたりとも笑顔、曽我部さんからイノトモさんにお祝いの言葉と思い出話。とっても楽しい、なんかすごく長くて、濃密な関係、うらやましいですね。
さて二人のセッションはまず「東京」です。ふたりで揃えて歌い始める曲、もう最高の二人です。どこか懐かしい詩に乗って、さわやかなハーモニー。そしてイノトモさんの「星と花」、制作秘話もあって面白かった。三番が急遽作られたとは知りませんでした。さすが無茶ぶりプロデューサー、曽我部氏。大きな拍手、いったん曽我部さんが引っ込みました。
まだまだ続きますよ、ここからイノトモさんのソロ再びです。

まだまだ続く3人のセッション

ここから暫くはイノトモさんのソロです。最初に最近言ってきた中国ツアーのお話。日記を読ませて頂いていますが、まあ大変な珍道中。でもライブは盛り上がってとっても良かった。無事にお帰りなさい。ツアー記の続きも楽しみですね。
さて、ソロの一曲目はそんな中国ツアーのきっかけになった曲、「眠る猫」です。アルバム「ねむるねこ」は僕も大好きな一枚です。名曲ぞろい。途中、中国語を交えなら歌いました。終わりが良いですよね。そしてこちらも「ねむるねこ」から「青い星」、しっかり力強く歌います。いろいろ考えさせられる曲です。そしてライブでも定番の「シロツメ草」、やさしくて明るい歌ですね。これでイノトモさんのソロパートは終わりました。大きな拍手。

そして二人がそろって登場。写真はアンコール後の様子ですが、写真をSNSにあげてもいいよ~ってことで撮らせて頂きました。どの写真も3人とも良い笑顔。

3人でのセッションの一曲目はなんとイノトモさんの「無題」です。ジャズセッションを思わせるようなイノトモさんの楽曲のなかでは珍しいタイプ。でもイノトモさんの歌声もさえています。3人の息もピッタリ、体も自然と揺れるグッとくる曲でした。
そして次はサニーデイサービスの名曲「恋におちたら」、ギターのイントロ、素敵な歌いだしの歌詞、ほんとにどこかに行きたくなる。3人を見ていて、もうこの辺から涙目。日常の風景や暮らしがこんな風に素敵な詩にできるんです。すごいことだ。
そして次はくるりの曲から「東京」です。3人セッションの曲はイノトモさんのリクエストらしく、ナイスリクエスト!と言いたくなるほど大好きな曲す。今日は「東京」、2曲目。
東京のリリースは1998年、くるりのデビューシングルです。MVの岸田さんも若いし痩せてる。当時、この曲を聴いたとき本当に心を打たれました。仕事をするためにたった一人、田舎から東京に出てきたあの頃を思い出します。若くていろいろうまくいかなくて、つらい日々の中、ずっとこの曲を聴いていました。ついでにちょっと君に電話したくなった。

始まると大きな歓声、岸田さんの歌声が響きます。かき鳴らすギター、搾りだす声、3人のハーモニー、僕はもう涙が出てきました。ずーっと昔を思い出した、ありがとう。
大きな拍手、終わりました。涙でた。
3人もなんだか幸せそうです。お互いの名前をコールしあって、笑顔で一旦、ひきあげます。
そうだ、曽我部さん家でのパスタの件、結局、記憶はあいまい。イノトモさんじゃなかった?みたいな感じで、ま、そういうことにしとこう、でふんわり終わりました(笑)。そうですね、ま、いいですね。

アンコール

鳴りやまぬアンコールの声に3人が再び出てきました。ここまででももう大満足。3時間近くになってます。3人もお客さんも笑顔、くるりファンもサニーデイ、曽我部さんファンも大満足。目の前で、それぞれがギターを鳴らし、ハーモニカを吹いて、全力で歌う歌が聴けたのですから。3人の姿がじんわり来ます。お互いに感謝しあい、たたえあい、アンコールです。
曲はイノトモさんの「坂道」軽快なイントロ、いろいろあったけど少し前を向こうっていう歌詞だと思います。最後にぴったり、もう幸せ、みなスイングしながら笑顔
終わった終わりました
あーイノトモさんありがとう、曽我部さんありがとう、岸田さんありがとう、今日のライブはたぶんずっと忘れない。
最期、3人の笑顔。

素敵なライブでした、あーもう少し頑張れる。曲順を思い出すのに、僕の記憶に、色々な方やイノトモさんのTwitterなど参考にさせて頂きました。皆さん、ありがとうございました。間違ってないといいですが。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
もう最高のライブでした。いつかどなたかとお話したい。ありがとうございました。ではまた!
■イノトモさん 次のライブ 機会があればぜひ!
11/10(金) 武蔵野公会堂 デビュー25周年記念コンサート
10/8(日) 相模湖みの石滝キャンプ場
10/20(金) 渋谷BYG
10/24(火) 難波S.O.Ra

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・鎌倉暮らし3年、大好きな鎌倉で日々を過ごしています。
・昭和生まれ身を粉にして生きてきたモーレツサラリーマンでしたが、体調を崩し、ふと我に返る。自分の好きなことを中心に生きようと決意。
・鎌倉、家族、友人、自分自身、音楽と本、好きなものを大切にする人生を。
・大変な時期を乗り越えて頑張る飲食店の皆さん、音楽関係の皆さんに心からの感謝と敬意をこめて。
・どうぞよろしくお願いいたします!

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