鎌倉 おまめ通信 その20 あじさい、一条恵観山荘。

鎌倉はあじさいの季節になりました。テレビのニュースや Instagram などでは長谷寺や明月院のきれいなあじさいがピックアップされ、街はあじさいを見に来られた方々でにぎわっています。そんな土曜日、散歩をかねて鎌倉の浄明寺まで。目的は滑川沿いにたたずむ、一条恵観山荘です。

お寺を巡りながらお散歩のゴールは 一条恵観山荘 。

その日はおいしい朝ごはんを小町で食べて、いろいろ寄り道しながら、杉本寺浄妙寺と回って、最終目標地点は「一条恵観山荘」です。恵観山荘は国指定の重要文化財である山荘をぐるりと囲むように配置されたそれは見事な庭園と、沿うように流れる滑川が織りなす美しい空間。パンフレットによりますと、後陽成天皇の第九皇子で一条家の養子となり摂政・関白を歴任した一条 恵観が造営したそうで、没後、鎌倉に移築、前庭の飛び石や枯山水は往時と同じ配置だそうです。

入口で入場料を払い、パンフレットを頂きました。中門まで来ると、いきなりそれはそれは美しいあじさいで彩られたつくばいが。
きれいなあじさいのグラデーション、見事ですね。手水鉢、睡蓮鉢、水盤、つくばい、色々種類がある様ですが、どれをどう呼ぶのが良いのか、良く分かりませんので、その辺の表現は適当です。すみません。
中庭を望む回廊にも見事なピンクのあじさい。シンプルな中庭との対比が美しいですね。

中庭を抜けたところにまた青いあじさいが。はーきれい。やっぱり青いあじさいは良いですね。
そこにはあじさいの浮かんだつくばいが。水中には蟹が二匹。これも見事でした。

順路に沿って歩いていても見事な紫のあじさいが。静かに流れる小川の中にはまたつくばいが。まるで生きているような蟹。
小川のながれはきらきらと日光を反射して、見ていて飽きません。

白いあじさいと 茶室「 時雨 」の圓窓

小道に沿って歩いて行くと、今度は白いあじさいが現れました。色とりどりのあじさいの中、白い花もまた良いものですね。奥には茶室があって、圓窓から見える景色が床に反射し、これもまたきれいな景観でした。
白いあじさいの奥には滑川、川のせせらぎも聞こえます。あ、奥にカフェがある!ここまでだいぶ歩いてきたので休憩したいところでした。

かふぇ 楊梅亭 (やまももてい)

庭園の奥にそのカフェはありました。「かふぇ楊梅亭」です。「やまももてい」と読むそうです。僕らが来た時には既に満席で二組ほどのお客さまがお待ちでしたが、するするとご案内頂き、そんなに待つことなく席に着くことが出来ました。
店内は和の設え、ガラス戸越しに滑川や木々の揺れるのが良く見えました。すごく居心地の良さそうなカフェでした。
メニューを頂くと、なるほどカメラ映えしそうなおいしそうなものがあります。お隣の席の女性二人が頼まれているのを見て、妻の目がキラキラと輝きます。わかりました、僕らも同じものにしましょう。

お願いしたのは「あじさいじゅうすと主菓子のセット」。見た目もすごくきれいです。バタフライピーティーとエルダーフラワーのジュースだそうです。レモンシロップが入ってて、一口頂くと、さわやかな甘みの中にさわやかな酸味も。
冷たくて、とってもおいしい。
お菓子は一条恵観山荘オリジナルで、鮮やかなあじさいの様。やわらかくて、食べると優しい甘さが広がります。和菓子ってやっぱりおいしいですね。
ゆっくりお菓子を食べて、あじさいじゅうすを飲みながら、外の景色を眺めます。ガラス戸越しに見下ろす山荘の庭園は緑に包まれて、とっても美しい。あちこちに見えるあじさいと奥の滑川の渓谷が素晴らしかったです。
お隣の女子さん達はいろいろこだわった写真を撮影しながらなんとも楽しそう。良いですね~きっときれいなのが撮れてますよ。僕らもあまりの美しさにいつもより多めに撮ってしまいました。ふぅ~おいしかった、ゆっくり出来ました。ごちそうさまでした。

あじさいの小径

楊梅亭を後にして、さらに庭園を楽しみました。滑川沿いに下って、小さな門(臨川門)をくぐり小さな空間に出るとそこにはかわいいあじさいのベンチが。ハート型に背もたれがくり抜かれていて、そこから水色のあじさいが顔を出していました。そこでは老いも若きも関係なく、皆さん一様に嬉しそうに写真を撮っていました。すごい、これが映えスポットですね。
その先にもさえずりの滝やあじさいの小径が。その小径には様々な色合いのあじさい達が。ところどころにつくばいが置かれていて、それぞれにきれいなあじさいが添えられていました。

小径を抜けると四阿(あずまや)がありました。中にも赤や青のあじさいが植えられていて、すごくきれいでした。四阿にはベンチもあって、座って写真が撮れますよ。
その先の枯山水も山荘もすごく素敵でした。あじさいが素敵すぎて山荘の写真があまりなくてすみません。

美しさにため息をつきながらぐるりと回りました。途中、水占い処もあって最後まで楽しめる素晴らしい空間でした。
御幸門をくぐって出口です。鎌倉の奥にこんな素敵な空間があったとは。恵観山荘さんのInstagramをフォローさせて頂いてますが、やっぱり実物はすごいですね。あじさいや景観をじっくり堪能することが出来る素晴らしい時間でした。
ありがとうございました。
また違う季節にぜひ行ってみたい。

■一条恵観山荘 さん
OPEN 10:00-16:00(最終入園 15:30)、入園料は 500円ですよ。
休園日もありますので、お伺いする前にHP、Instagram等でご確認くださいね。

kamakura-bochibochi

・鎌倉暮らし3年、大好きな鎌倉で日々を過ごしています。
・昭和生まれ身を粉にして生きてきたモーレツサラリーマンでしたが、体調を崩し、ふと我に返る。自分の好きなことを中心に生きようと決意。
・鎌倉、家族、友人、自分自身、音楽と本、好きなものを大切にする人生を。
・大変な時期を乗り越えて頑張る飲食店の皆さん、音楽関係の皆さんに心からの感謝と敬意をこめて。
・どうぞよろしくお願いいたします!

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